外国人の同僚や友達と話していて、こんな一言を聞いたことない?
「日本のケチャップって、なんか違うんだよね」
海外の掲示板でも、日本に住む人が「日本のケチャップはゆるくて甘い。自分はハインツ一択」と書いていて、ちょっと笑ってしまった。ケチャップに限らず、パン、マヨネーズ、チーズ、シリアル。パッケージは見慣れているのに、口に入れると「あれ?」となる。そういう商品が、たいてい誰にでも1つはあるみたい。
日本人としては、つい「え、普通においしいけど?」と返したくなる。でも僕は、この一言こそ相手と仲良くなる入り口だと思っているんだ。🍅
調味料ひとつで大げさな、と思うかもしれない。でも、慣れた商品って実は小さな「いかり」みたいなもの。地元にいるときは、いつも同じ場所にあって、いつも同じ味だから、意識すらしない。
海外に住むと、言葉も仕事も電車もゴミの出し方も、大きなことは全部新しくなる。だからせめて小さなものくらいは「いつも通り」であってほしい。そこでケチャップまで違うと、思った以上にこたえるんだよね。味への不満は、ときどき故郷への恋しさ。

海外に住んだことがある人なら、たぶん覚えがあると思う。現地のスーパーで日本のマヨネーズやお米を探し回ったり、インスタントの味噌汁ひとつでなぜか泣きそうになったり。僕も留学中、「この国のパンはなんでこんなに硬いんだ」とずっと文句を言っていた時期があった。今思えば、パンじゃなくて、自分が疲れていただけなんだけど。😅
だから、外国人の友達が「日本の〇〇は違う」と言ったとき、それを日本への批判として受け取らなくていい。わがままでもない。ただ、少し疲れていて、なじみのある何かを探しているだけかもしれない。
とはいえ、日本の商品が間違っているわけでもない。甘めだったり、やわらかかったりする味は、別の料理や別の食べ方に合わせて作られてきたもの。誰かのお手本をコピーしそこねたわけじゃない。
たとえばフライドポテトには物足りないと感じたケチャップが、オムライスやナポリタンには「これじゃなきゃ」と思える。サンドイッチにはふわふわすぎる食パンが、寒い朝に厚切りトーストにするとちょうどいい。文脈の中で見ると、急に納得できることって多いよね。
もちろん、相手が最後まで「やっぱり自分の国のがいい」と思うならそれでいい。日本の味を好きになってもらう必要はない。「違う」は判定じゃなくて質問。そう考えると、この話題は言い合いじゃなく、おしゃべりになる。
輸入食品店やネット通販で、故郷のブランドを買うのは全然悪いことじゃない。しんどい週には、なじみの味がいちばんの薬になることもある。
ただ、それが習慣になると、家の中に小さな「故郷の泡」ができていく。いつもの商品、いつもの料理、いつもの番組。心地いいけど、その泡にはひとり分のスペースしかない。

これは日本人が海外に住むときも同じ。日本食材店の場所は全部知っているのに、同僚が家で何を食べているかはひとつも知らない。そんな状態になっていたこと、ない? なじみの味が、いつの間にか壁になる。
だからこそ、近くにいる日本人の側から、ちょっと声をかけてみる価値があるんだと思う。
コツは、日本の味を弁護しないこと。相手の「違う」を否定せずに、興味を持って聞いてみる。たとえば、こんな感じ。
最後の質問、かなりおすすめ。ほとんどの人が何かしら答えを持っていて、答えるときにちょっと嬉しそうな顔をする。そこから、お母さんの得意料理の話や、子どものころの朝ごはんの話に広がっていく。
反対に、避けたいのは「日本のほうがおいしいよ」「慣れればいけるって」みたいな返し。悪気がなくても、相手の恋しさを小さく扱ってしまうことがあるから。故郷の料理の話から仲良くなる方法は、外国人の友達づくりは「故郷の味、恋しくない?」のひと言から始まるでも詳しく書いているので、あわせてどうぞ。

それに、この会話は一方通行じゃない。海外に住んだことがあるなら、「僕も向こうでマヨネーズが恋しくてさ」と自分の話を出すと、一気に距離が縮まる。ケチャップで怒る人はいないから、初対面に近い相手とでも気軽に話せるテーマなんだよね。
話が盛り上がったら、「味比べ」に誘ってみるのもいい。相手は故郷の恋しいものをひとつ、こちらは「地味だけど推したい日本のもの」をひとつ持ってきて、食べ比べる。くだらないけど、それがいい。語学レッスンでも「友達になってください」でもない、ちょうどいい口実になる。
ポイントは、相手が気をつかわずに断れる形にすること。たとえば。
時間を短くする、場所を職場やいつものカフェにする、「スルーしていいよ」と添える。これだけで、相手の負担はぐっと軽くなる。一回やると、次に会ったときも「この前のあれ、買ってみた」と話がつながる。小さな恒例行事が、友情を育てる。
相手は最後まで自分の国のケチャップが好きかもしれない。でも、それを知っている日本人の友達がいるって、相手にとってはけっこう心強いことだと思うんだ。
職場や近所に、こういう話ができる人がまだいないなら、SewaYouを使ってみてほしい。地図をベースにした友達づくりアプリで、近くの人とも、世界中の人ともつながれる。近所に住む外国人とカフェで味比べをしてもいいし、家にいながら行ってみたい国や街の人と話して、旅行の予定がなくてもオンラインで友達になることもできる。旅行の前に現地の人とつながっておいて、近くに行ったときに会う、なんて使い方もできるよ。🌏
最初のメッセージは、もうできている。「ちょっと聞いてみたいんだけど、日本に来て『これは違う!』と思った食べものってある?」。この質問、たいていの人が楽しそうに答えてくれるはず。
「なんか違う」という小さな一言が、いちばん仲のいい友達との出会いにつながるかもしれない。SewaYouをダウンロードして、その会話を始めてみよう。