職場の外国人の同僚、近所に住んでいる留学生、言語交換で知り合った人。もう少し仲良くなりたいけど、何を話せばいいのかわからない。そんなこと、ない?
天気の話は続かないし、「日本はどう?」はもう100回くらい聞かれてそう。仕事や家族のことは、まだ踏み込みにくい。
僕がおすすめしたいのは、食べものの話。それも「日本に来てから、作るのをあきらめた故郷の料理ってある?」という聞き方。これ、びっくりするくらい会話が広がるんだよね。🍲
日本に住んでいる外国人に聞くと、多くの人がすぐに何か答えてくれると思う。オーブンが小さくてちゃんとしたローストが焼けない。あのチーズがない。いつもの小麦粉やスパイスが、スーパーにたまにしか並ばない。
面白いのは、レシピ全体がダメになっているわけじゃないこと。たいていは、たった1つの食材や道具が足りないだけ。輸入食品店やネット通販で手に入ることもあるけど、それだけで晩ごはん全部より高くついたりする。
だから一度省いて、次は料理ごと作らなくなって、気づいたら1年たっている。たった1つの食材で、料理は引退する。この話には、ちょっとした寂しさと、ちょっとした笑いが両方あるから、話題としてちょうどいいんだよね。

ただ、故郷の話はデリケートなこともある。ホームシックの真っ最中かもしれないし、家族の事情があるかもしれない。だから最初は、気持ちじゃなくて料理そのものを聞くのがコツ。
たとえば、こんな感じ。
「日本に来てから、作るのをあきらめた料理ってある?」 「〇〇さんの地元だと、冬によく食べるものって何?」 「日本で手に入らなくて困ってる食材とかある?」
「寂しくない?」「帰りたくならない?」と気持ちを直接聞くより、料理の名前や材料の話のほうが、ずっと答えやすい。話したくなれば、相手のほうから家族の話や思い出を足してくれる。聞くのは気持ちより、料理の名前。それくらいの距離感で十分だと思う。
もう1つ大事なのは、「それって日本だとどこで買えるの?」と自分も興味を持つこと。評価するんじゃなくて、一緒に困ってみる。それだけで会話が「質問と回答」から「相談」に変わるよ。😊
ここが日本人側の出番。相手が探している食材を、僕らは知らなくても、日本の食材のことは相手よりずっと詳しいはずだよね。
コツは、その食材が料理の中で何をしていたのかを聞くこと。コクなのか、酸味なのか、食感なのか、香りなのか。それがわかれば、「それなら、あれが近いかも」と日本の食材で代わりを考えられる。焼く代わりにフライパンで、とか、隠し味にしょうゆやカレールウ、とかね。
「そのチーズって、溶ける感じ? それとも塩気が大事?」 「近いものがあるか、今度スーパーで一緒に見てみない?」
スーパーを一緒に歩くだけで、立派な交流になる。普段なにげなく見ている売り場も、相手の目線だと発見だらけ。代用品は失敗じゃなくて、日本版のレシピ。そう思えると、相手も肩の力が抜けるんだよね。

代わりの食材でうまく作れても、なんだか物足りない。そういうこともあると思う。
故郷の料理って、たいてい味だけの思い出じゃない。日曜のお昼に家族で食べたとか、友達がいつもリクエストしてくれたとか、パーティーに必ず持っていったとか。誰かと囲んだテーブルとセットなんだよね。
日本の小さな部屋で、ひとりでそれを食べると、かえって距離を感じることもある。僕らが海外でひとり日本食を作って、妙にしんみりするのと似ているかもしれない。足りないのは、一緒に食べる人。だからこそ、日本人の友達が入る余地があるんだと思う。

いきなり「うちでパーティーしよう」だと、お互いに身構えるよね。最初は小さく、断りやすく、が鉄則。
おすすめは、こんなステップ。
誘うときの例文はこんな感じ。
「この前話してた料理、もし作ることがあったら味見させてほしいな。僕も肉じゃが持っていくよ」 「今度、何人かで1品ずつ持ち寄ってごはん会しない? 買ったものでも全然OK」 「来週あたりどうかな。都合合わなかったら、また別の日にしよう」
ポイントは、こちらも何かを持っていくこと。相手の料理を教えてもらったら、こっちは家の味噌汁の作り方やだしの取り方を教える。一方的に「異文化を見せてもらう」じゃなくて、交換にするのが長続きのコツ。レシピの交換は、友達への近道。食べたことのない料理なら、オリジナルと比べようがないから、相手も「完璧じゃなきゃ」と気負わずにすむしね。🍳
食物アレルギーや、宗教・信条で食べないものがある人もいるので、持ち寄りのときは「食べられないものある?」と最初に軽く聞いておくと安心。

いちばん難しいのは、実はキッチンじゃなくて「誘える相手がいること」だったりする。職場に外国人がいなかったり、引っ越したばかりで知り合いがいなかったり。
そんなときに使ってほしいのが、僕らが作っている SewaYou。地図ベースの友達づくりアプリで、近所の人とも、世界中の人ともつながれる。自分の街で料理好きの人を探してもいいし、家にいながら別の都市や国の人とレシピを交換して、近くに来たときに会うこともできる。「それ、どうやって作るの?」から始まる友達づくり、けっこういいものだよ。🌏
身近な外国人の誰かに、今月1回だけ「日本に来てから作らなくなった料理ってある?」と聞いてみてほしい。
答えが返ってきたら、何が足りないのかを聞いて、日本の食材で代わりを一緒に考える。うまくいったら、1品ずつ持ち寄って食べる。それだけで、ただの「同僚」や「ご近所さん」が、ごはんを一緒に食べる友達に変わるかもしれない。
一緒に食卓を囲める人は、SewaYou で探してみてね。近所でも、世界のどこでも、新しい友達が見つかる地図アプリだよ。😊