HelloTalkで英語を練習しようと、久しぶりにアプリを開いた。プロフィールは丁寧に書いて、写真も普通のやつだけ。韓国ドラマの話ができたらいいな、くらいの軽い気持ちだった。
そこから数日、届くのは英語の添削じゃなくて「かわいいね」と「会いたい」ばかり。こっちは前置詞のニュアンスを知りたいのに、向こうはホテルの名前を教えてくれる。このループは、日本人の英語学習者なら一度は通る道だと思う。
HelloTalkがナンパ場になるのは、偶然じゃない。
HelloTalkのしくみは単純だ。返ってくる返信が多い投稿が、どんどんフィードの上に上がっていく。すると何が起こるか。「日本人と会いたい」人たちが写真を並べて目立つのに、英語の質問をしてる人はスルーされていく。これは英語力の問題じゃなくて、アプリのインセンティブ設計の問題だ。フレンドリーな顔のDMは接してもらえて、真面目な添削は埋もれていく。
通知が鳴るのは「かわいいね」の方。
ここで誤解しないでほしい。僕は「アプリで恋愛するな」と言いたいわけじゃない。問題は、英語を練習したいだけの人が「そういう人」扱いされることだ。日本人女性なら「こんにちは、あなたとてもかわいい」で始まるDMが一日に何件も来る。真面目に添削してくれる人は、その波に埋もれて見えなくなる。男性だって負けずに埋もれてる。五通も英文を送って、返ってくるのは週に一回、それが現実だ。

みんなが見落としてるのはここだ。ナンパ目的の投稿がフィードを埋めると、本当に英語を練習したい人はアプリを開かなくなる。数ヶ月毎日使ってた外国人の学習者も、「今日もナンパか」と思ったある日、開かなくなる。母語話者だって同じだ。英語を一方的に搾取される側にも、ちゃんと限界がある。
つまりHelloTalkがナンパ場になった理由は、「みんなが出会いを探してるから」じゃない。本気の人は静かに消えて、フィードが報酬を与え続けた人だけが残った。そういうことだ。
本気の学習者は、先に静かに消えてる。
だから探し方を変える。アプリの全員と練習する必要はない。「この人なら練習できそうだな」と感じる、少数の本気の人を見つければいい。でも、ただ待っててもその人は見つからない。むしろ会わない練習は、最初に来るナンパをフィルタリングするより、ずっと重要だ。

実戦編。僕が実際に使ってる四つの約束事、ぜひ借りてほしい。
初手で目的を書くだけで、質は変わる。
チャットベースのアプリでは、「返事しない力」がいちばん役に立つ。言語と関係ないDMを無視しても、あなたは何も失わない。むしろ夜の時間を、本当に返事をくれそうな人に取っておける。無視は逃げじゃなくて、選択だ。

ここからが本題だ。上の対策を全部やっても、根本は変わらない。あなたは「大半の会話が英語に関係ない部屋」に立ったまま、残り少ない本気の人を探し続けることになる。
だから僕がこだわるのは「近くの人と会うこと」だ。相手が電車で二十分のところにいて、プロフィールに「英語を勉強しています」と書いてれば、「無料の添削係とおまけの恋愛」という関係は崩れる。喫茶店でコーヒーを一杯頼んで、下手な英語で三十分もつまずけばいい。帰る頃には、ここに来た意味がちゃんとあったなと思ってる。
ナンパ対策のいちばんのフィルターは、テーブル越し。
それがSewaYouのかたちだ。SewaYouはチャットのフィードじゃなくて、地図アプリだ。近くに住んでる人で、本当に友達がほしくて、英語の練習も一緒にやってみたいと思ってる人が、地図の上に並んでる。意図が設計に組み込まれてるから、夜中に下ネタを捌く代わりに、実際に会える練習相手と時間を過ごせる。
HelloTalkをアプリごと消す必要はない。添削機能は本当に優秀で、僕もこっそり使い続けてる。ただ、「ここで英語が伸びる」と期待するのはやめよう。
英語が伸びるのは、本物の、近くの、同じ目的の人と会ったときだ。チャットアプリは得意なことにだけ使って、聞くこと、つまずくこと、何度も言い直すことを、次に会える人のテーブル越しでやろう。
SewaYouは無料でダウンロードできる。地図を開いて、二駅先の誰かに「来週、コーヒーを飲みながら英語の練習をしませんか」と送ってみよう。下手な英語でも動じなくていい。それこそが練習であり、あなたが最初にこのアプリに期待してたことだ😎
