たとえば、海外のカフェで自分が注文したのに、店員の返事は隣の友達に向く。聞き返そうとしたら、もう二人の間で話が進んでいる。そんな場面を想像してみてほしい。
「英語が頼りなく聞こえた?」「日本人だから話せないと思われた?」「単に立ち位置のせい?」。コーヒーは買えても、帰り道にその数秒だけが残ることはありそうだよね。
僕は、こういう違和感にすぐ正解をつけなくてもいいと思う。海外生活への慣れって、嫌な気持ちを全部飲み込めるようになることじゃないはずだから。💬
きっかけは、日本で暮らす人の図書館についての投稿だった。本人によると、飲み終えた空のカップを持って館内を歩いていたところ、飲むのは禁止だと注意されたという。空だと日本語で説明したものの、職員は立ち止まらなかったそうだ。
その後、本人が図書館のカードを作ろうとして質問にも日本語で答えているのに、説明は一緒にいた妻に向けられた。投稿者は、悪意があったと決めつけてはいない。二つの出来事が重なって、自分について先に決めつけられたように感じた、と書いていた。
ここにあるのは、理由の分からない居心地の悪さ。相手の意図が読めないからこそ、「自分の受け取り方が悪かったのかな」まで考え続けてしまうんだよね。
これは一人の体験で、日本全体の接客を説明する話ではない。でも、海外で暮らす日本人にとっても、言葉を使っているのに会話の当事者として扱われないもどかしさを考える入口になる。

海外の店で返事がそっけなかったとしよう。「この地域では普通なのかも」と考える余地はある。でも、それと「自分は悲しかった」は両立する。
一方で、日本語の接客で期待する相づちや言い回しがなかったというだけでは、自分だけが狙われたとは分からない。言葉の強さ、施設のルール、忙しさ、偏見。考えられる説明がいくつかあっても、その場で一つに絞れないことはある。
大事にしたいのは、判断を急がない余白。「差別だった」と即断しなくてもいいし、「自分が繊細すぎる」で話を終わらせなくてもいい。
帰宅後に頭の中で再生が止まらないなら、「自分が質問した」「返事は友達に向いた」「置いていかれた気がした」と短く書いてみよう。見聞きしたことと、そのときの気持ちを残すだけで十分。今日は理由を保留にして、ご飯を食べてもいいんだよ。
友達に「この国では普通?」と聞きたくなる気持ちは分かる。ただ、一人の答えがその国全体の正解になるわけではないし、その友達が同じ扱いを経験しているとも限らない。
たとえば、地域のスポーツ教室で自分だけ持ち物を注意されたと感じたなら、「あの案内、どこかに書いてあった?」「ほかの人にも同じ確認をしていた?」と聞いてみる。隣で見ていた友達と話せるなら、目の前の場面の答え合わせがしやすくなる。
掲示を見落としていたと分かるかもしれないし、友達も「あの言い方はきつかったね」と感じていたかもしれない。文化を理解するって、国民性の説明を一つ覚えることより、こういう具体的な話を重ねることでもあると思う。
「気にしなくていいよ」と言われても、まだ引っかかる日はある。そのときは「理由を知りたいというより、今日はちょっと聞いてほしい」と伝えてもいい。友達にも分からないことはあるし、二人の感じ方が違っても、話を聞いてもらうことはできるよね。☕
窓口でうまくいかなかった日、帰ってから発音動画を延々と見たくなるかもしれない。練習は役に立つけれど、相手の視線まで自分の英語力で引き受けなくていい。
次の用事の前に、自分に戻す短いひと言を用意してみよう。伝えたい内容は、「申し込むのは私です。私に説明してもらえますか」や「最後のところだけ、ゆっくりお願いします」で十分。その意味を、自分が使える英語にして友達と練習しておく。
規則について注意されたなら、まずは「これは空です。持ち込み自体が禁止ですか」のように確認する。飲むことと容器を持ち込むことでは、確認すべき内容も違う。ルールの誤解と、誰に説明するかの問題を分けると、次に頼みたいことが見えやすい。
同行する友達には、「最初は自分で答えたい。困ったら助けてと言うね」と先に相談しておこう。途中で助けてもらっても失敗じゃない。お願いしても説明が自分に向かないなら、別の担当者を頼むなど、その場で使える方法を選んでいい。

交流会で日本について聞かれること自体は、うれしい日もある。でも毎回、日本の働き方やアニメを説明していたら、「自分自身の話はいつするんだろう」と疲れるかもしれない。
だから、友達を探すときは「現地の人と英語を話す」から、もう少し具体的にしてみよう。週末に走る人。古本屋が好きな人。同じチームを応援している人。国籍より先に浮かぶ共通点があると、話題の入口も変わる。
言語交換で知り合った相手にも、毎回その国の解説を頼まなくていい。「この前すすめてくれた映画、見たよ」から話す日があっていいし、相手が最近困っていることを聞く日もあっていい。
そこで育てたい自信は、どんな窓口でも完璧に話せる自信とは少し違う。「言葉につまっても続きを聞いてくれる人がいる」という安心感だ。ひとつの嫌な対応が、その街で交わす会話のすべてにならないようにしたいよね。

現地の友達ができれば、偏見も誤解もなくなるわけではない。それでも、「今日こんなことがあった」と話せる相手や、来週また会う予定があると、一人で考え続ける以外の過ごし方が生まれる。
SewaYouは、地図から近くの友達や言語交換の相手を探せるアプリ。海外で暮らしているなら、住んでいる街で、好きなことや学びたい言語が合う人との出会いを探してみよう。
プロフィールは、「英語を勉強中。週末は本屋とカフェを巡りたい。日本語の練習にも付き合えるよ」くらい具体的に。誘うときも、いきなり海外生活の悩みを全部話さなくていい。「気になっているカフェで少し話さない?」から始められる。
欲しいのは、また話せる相手との日常。あの日の対応が何だったのか、結論が出ないままでも、人とつながる一歩は踏み出していいんじゃないかな。🌏
SewaYouをダウンロードして、今いる街で、好きなことから話せる友達を探してみよう。