飲み会で外国人の同僚に「で、ずっと日本にいるの?」って聞いたこと、ない? 🍻
僕はある。週末の予定を聞くくらいのノリで。でもその質問、相手によっては全然軽くないんだよね。
僕の周りの外国人の友達を見ていても、この質問への反応は本当にバラバラ。ある人にとっては「いつか帰るかもね〜」で終わる雑談。でも別の人にとっては、毎月の仕送りのたびに頭の中でこっそり回している計算そのものだったりする。

日本での生活がしんどくなったとき、よく聞くアドバイスがある。「合わないなら帰ればいいじゃん」。
実際、それが正解な人もいる。収入水準が高い国から来た人なら、帰国すれば給料が上がることもあるし、慣れた就職市場と家族が待っている。日本は「冒険」で、終わらせるのは選択肢のひとつ。崖じゃない。
でも、同じスキルでも母国だと給料がずっと低くなる国から来た同僚を想像してみて。帰国は昇給じゃない。何年も離れていた、求人の少ない市場でゼロからやり直すことかもしれない。帰国のドアは、人によって大きさが違う。同じオフィスで同じ給料をもらっていても、辞めた後の未来はまったく違うことがあるんだ。
これは「かわいそう」と思うための話じゃない。途上国出身で日本にしっかり根を張って、また選ぶなら日本を選ぶって人もたくさんいる。ただ、「帰ればいい」は誰にとっても中立なアドバイスじゃない、ってことは覚えておきたい。🤔
給料も生活も日本で完結している僕らにとって、円安は「海外旅行が高い」「輸入チーズが値上がりした」くらいの話だよね。ちょっと嫌だけど、どこか遠い。
でも、毎月の給料の一部を母国の親や兄弟、子どもに送っている人にとって、為替レートはニュースじゃない。大切な人の家賃や生活費そのもの。円の価値が下がれば、同じ額を届けるために多めに送るか、少なく送って罪悪感を抱えるか。周りの誰にも見えない家計を、ひとりで回していることが多いんだ。
同僚の家計には、見えないもう一つの家庭がある。そう考えると、外から見ると不思議に思えることにも説明がつく。会社の飲み会をよく断る。残業をいつも引き受ける。明らかに合ってない仕事を続けている。ノリが悪いんじゃなくて、責任を背負ってるだけかもしれない。

だから、飲み会を断られても「付き合い悪いな」で終わらせないでほしい。お金がかからない誘い方を用意しておくと、ぐっと誘いやすくなる。
「今度の昼休み、公園でお弁当食べない?」 「土曜の朝、川沿い散歩しようよ。そのあと安いモーニングでも」
僕がいちばん気になっているのはここ。帰国が現実的な選択肢じゃないとき、日本での嫌な日の逃げ場がなくなる。
お店での失礼なひとこと、名前を見ただけで渋る大家さん、自分にだけゆっくり話す上司。「どうせ2年で帰るし」と流せる人もいるけど、ずっといるつもりの人は、それを全部受け止め続けるしかない。
しかも、そういう人ほど人間関係を作る時間やお金が少なかったりする。長時間労働、ギリギリの予算、ほかの同僚とシェアする狭い部屋。趣味の集まりに顔を出す余裕なんてない。いちばんモヤモヤを抱えている人が、いちばん話し相手が少ない。😔
ひとりだと、出口のなさはもっと重い。「ここから離れられない」と「ここが自分の居場所」はまったく別物。前者はお金の問題で、後者は人の問題なんだ。

じゃあ、日本人の友達として何ができる? まず大事なのは、「残りなよ」も「帰ったほうがいいよ」も言わないこと。
善意でも、「日本好きなんでしょ? ずっといなよ」は相手の事情を無視しちゃうし、「そんなに大変なら帰れば?」は相手の居場所を否定しかねない。お金、家族、ビザ、キャリア。全部を知っているのは本人だけ。アドバイスより、話せる場所を作る。それだけで十分なことが多い。
たとえば、こんな聞き方なら相手が答えやすい。
「最近どう? 仕事とか、いろいろ大変じゃない?」 「もし話したいことあったら、いつでも聞くよ。アドバイスとかはしないから笑」
逆に、飲み会の席で「ずっと日本にいるの?」と聞くのは、みんなの前で答えを求めることになる。聞くなら、二人きりのときに、答えなくてもいい空気で。
それから、日本人だからこそできる小さな助けもある。役所の書類で日本語がわかりにくいところを一緒に読む。「あの店員さんの態度は日本人から見てもおかしいよ」と言ってあげる。それだけで、「日本全体が自分を拒んでいるわけじゃない」と思えることがあるんだ。

相手が帰国を決めたら、寂しいよね。僕も何度も見送ってきた。でも「帰国=お別れ」にする必要はない。続かない理由の多くは、気持ちじゃなくて「連絡するきっかけがない」ことなんだ。
だから、送別会のときに一つだけ約束しておくのがおすすめ。「誕生日には絶対メッセージ送るね」でも、「月に一回ビデオ通話しよう」でもいい。
帰国後の連絡は、返信を急かさない軽いものがちょうどいい。
「今日、前に一緒に行ったカレー屋の前通ったよ🍛 そっちは元気にしてる?」 「こっちはもう紅葉の季節。そっちは今どんな感じ?返事はいつでも大丈夫!」 「来年そっち旅行しようか本気で考えてる。おすすめの場所ある?」
思い出を一つ添えると、自然に続く。「元気?」だけより、共通の場所や話題があると相手も返しやすい。帰国した友達との付き合い方は「外国人の友達がどんどん帰国していく…この寂しさ、どうすればいい?」でも書いているので、よかったら読んでみて。
僕らがSewaYouを、フィードじゃなくて地図を中心に作ったのはこのため。近所で友達を探している人が地図で見つかる。同じ街に住む外国人とも、あなたの言語を練習したい人とも出会える。
それに、世界中どこの人でも探せるから、帰国した友達の街を地図で眺めたり、いつか行ってみたい国の人と、旅行の予定がなくてもオンラインで友達になったりもできる。旅行前につながっておいて、現地で会うのもアリ。
スワイプは必要なし。地図を眺めて、フィルターで絞り込んで、気になるプロフィールがあったらメッセージを送るだけ。今週末に会うのも、何ヶ月もオンラインで話し続けるのも、どっちもちゃんとした友情だと思う。
外国人の同僚や友達が日本に残っても、帰っても、その間の時間を「名前を覚えてくれる人」と過ごせるかどうかで、日本の思い出は全然変わる。その一人に、あなたがなれるかもしれない。SewaYouをダウンロードして、地図を開いて、今週誰か一人に「はじめまして」を送ってみよう。😊