海外で働き始めて、はじめての「評価」が返ってきた日のこと、覚えてる?
昇給の額でも、ボーナスの有無でも、上司からのちょっとした一言でもいい。とにかく何かのかたちで「あなたの扱いはこれです」というメッセージが届いた。
そして、あなたは固まった。金額や言葉そのものより、頭の中をぐるぐる回っていたのはこっちの質問だ。「これって、この国だと普通なの?それとも、私だけ?」😥
日本にいた頃なら、答えはすぐ出た。同期にLINEをひとつ送れば「うちも同じだよ」か「え、それ低すぎでしょ」のどっちかが返ってくる。物差しがあった。でも今、あなたの手元にその物差しはない。
もし今そこにいるなら、この記事はあなたのために書いた。

正直に言うと、金額や言葉そのものは、たぶん傷の本体じゃない。
もし同じ金額を「サプライズのプレゼント」としてもらっていたら、あなたは普通に喜んでいたはずだ。痛いのは、期待していたものと現実のギャップ。そしてそのギャップが「何を意味しているのか分からない」ことだ。
海外の職場では、ひとつの出来事がいつも二つの解釈のあいだで宙ぶらりんになる。「この国ではみんなこうなんだ」なのか、「私が軽く見られているんだ」なのか。その答え合わせができないまま、夜だけが更けていく。
日本での小さな違和感なら、あなたには文脈があった。空気が読めた。でも海外では、その空気の読み方そのものを、まだ持っていない。
考えてみてほしい。「これって普通?」を気軽に聞ける相手が、今のあなたに何人いる?
同僚には聞きにくい。そもそも彼らが「普通だよ」と言うとき、それが本当の相場なのか、会社をかばっているだけなのか、あなたには判別できない。混乱の原因になっている当人に、答え合わせを頼むのは難しいよね。🤔
日本の友達に聞いても、返ってくるのは「日本ならありえないよ」だけ。それは優しさだけど、答えにはならない。あなたが今いるのは日本じゃないから。
そして肝心なのは、この国で普通に暮らしている現地の友達。仕事の外で、利害関係なしに「あー、それこっちだと普通だよ」とか「いや、それはさすがにおかしいって」って軽く言ってくれる人。その一人が、いない。だから答えがずっと出ない。

しかも、この不安が海外だと余計に効いてくる理由がある。お金でも扱いでもない理由だ。
海外に来たばかりの頃、仕事はたいてい「唯一の構造」になる。スケジュールも、部屋を出る理由も、一週間で言葉を交わす相手のほとんども、全部そこにある。
だから職場が「あなたはこの程度」みたいな信号を出したとき、それを吸収してくれるものが他に何もない。一つの建物が、生活の全部を支えている。信号は小さくても、あなたの一日の全面に、べったり乗っかってくる。
ここで多くの人がやってしまうのが、比較だ。日本の相場と比べる。国に残った友達と比べる。SNSで、うまくやってそうな誰かと比べる。
でも比較は、静かな毒だ。しかも測っているものが間違っている。国が違えば、給料の仕組みも、評価の文化も、そもそもボーナスがあるかどうかも、全部バラバラ。二つの国の待遇を並べても分かるのは「制度が違う」ことだけ。そんなの、最初から知ってる。
意味のある比較は、日本のあなたと海外のあなた、じゃない。今年のあなたと来年のあなた。この場所が、あなたの行きたい方向を指しているかどうか。それだけだ。

じゃあ、辞めるべき? かもしれない。低い基本給に、名ばかりの評価に、上に伸びる道が見えないなら、それは真剣に動き出す立派な理由になる。がっかりした週に転職の情報を集め始めるのは、恥でもなんでもない。
ただ、一つだけ。それを「計画」としてやってほしい。「反射」としてじゃなく。
今すぐ辞めたいという焦りの正体は、たいていお金じゃない。「自分がどれだけむき出しか」という感覚だ。そしてそのむき出し感は、職場ひとつに全体重を預けた生活から来ている。オフィスが世界の全部だと、そこからの悪い信号ひとつで空が落ちてくる。でも、それが人生の一部でしかなければ、同じ信号はただの「情報」になる。ちょっと嫌で、でも生きていける情報だ。
ここが全部を変える部分で、しかもあなたの会社とは一切関係がない。あなたに必要なのは二つ目の重心だ。仕事の肩書きも、給料も、評価も、そもそも話題にすら上がらない、生活のもう一つの居場所。
そこにいる現地の友達は、コーヒー一杯の会話のなかで、あなたが何ヶ月も一人で抱えていた問いに、あっさり答えをくれる。「あー、こっちはボーナスなんて誰ももらってないよ」とか、「いや、それはあなたが安く見られてる。動いたほうがいい」とか。答えは、コーヒー一杯で手渡される。夜中に一人で考え込んで出てくるものじゃない。
それを見つけるために作ったのが SewaYou だ。地図ベースのアプリで、あなたの近くにいる「会ってみてもいいよ」という人が、地図の上に見える。言語交換でも、カフェでも、散歩でもいい。上司も評価も一切関係ない相手と、小さく低リスクなところから始められる。
目的は、収入を人間関係で置き換えることじゃない。目的は、あなたの上司に一度も会ったことがなく、あなたのボーナスに一ミリも興味がない友達ができたとき、仕事が本来のサイズに戻る、ということだ。一日八時間や九時間の、そのうちの一部分に戻る。あなたの価値の全判定、じゃなくなる。🌏

扱いにがっかりした。それは事実でいい。でもそれは、ある国の、ある会社の、ある一年についての事実であって、あなたの海外生活そのものへの判決じゃない。仕事のことは、頭が冷えた状態で、あなたのタイミングで決めればいい。そしてそれまでのあいだに、どんな給与明細にも定義されない、生活のもう半分を作っていこう。
SewaYou は、あなたの近くで本当の友達や言語交換パートナーが見つかる地図ベースのアプリ。地図を開いて、近くにいる誰かに、本物の「はじめまして」を送ってみて。😊